賃貸物件の管理を専門の会社に委託する際、毎月の家賃収入に対して一定の割合を「管理手数料」として支払います。
都市部や需要の高いエリアでは、賃貸管理会社の競争が激しいため、手数料が低めに設定されるケースが多いようです。反対に、地方や賃貸管理会社の競争が少ない地域では、手数料が高くなる傾向。
また、大型マンションや高級物件などは管理の手間が増えるため、管理手数料も高額になります(2025年1月時点・すべて独自調査を基にした情報)。
管理手数料の割合については、日本賃貸住宅管理協会(略称:日管協)が毎年公表している「日管協短観」を参考にすると良いでしょう。第28回の調査では、全国の賃貸住宅管理会社を対象として、管理手数料のアンケートを実施しています。
最も多かった管理手数料の割合は5%、次点で3%となっています。中には管理手数料が無料の会社もありますが、割合としてはかなり少ないようです。
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:日本賃貸住宅管理協会会員(賃貸住宅管理会社)
調査対象期間:2023年4月~2024年3月
調査時期:2024年7月~8月
回答数:1,989社(管理会社)中699社(回答率35.1%)
管理手数料は、基本的に家賃収入の何%として設定されているものです。港区における管理手数料の相場を知るには、港区にある物件の間取りごとに平均家賃を参照し、管理手数料の相場を算出する必要があります。
ここでは、管理手数料5%と仮定して、港区の賃貸マンションにおける管理手数料をシミュレーションしています。管理手数料を差し引いた月収例も掲載しているので、参考にしてみてください。
間取り | 港区の平均家賃 | 管理手数料(5%) | 不動産オーナーの月収例 |
---|---|---|---|
ワンルーム | 13万1,000円 | 6,550円 | 12万4,450円 |
1K | 13万2,000円 | 6,600円 | 12万5,400円 |
1DK | 17万3,000円 | 8,650円 | 16万4,350円 |
1LDK | 27万1,000円 | 1万3,550円 | 25万0,745円 |
2K | 18万8,000円 | 9,400円 | 17万8,600円 |
2DK | 33万0,000円 | 1万6,500円 | 31万3,500円 |
2LDK | 40万0,000円 | 2万0,000円 | 38万0,000円 |
3LDK | 64万7,000円 | 3万2,350円 | 61万4,650円 |
管理手数料のほか、修繕費や税金などの費用が発生するため、不動産オーナーの月収例はあくまでも目安としてお考えください。賃貸経営を行う際には総合的な収支計画を立てることが大切です。
安定した収益を望む場合、計画的な資産運用をサポートしてくれる賃貸管理会社を選ぶことがおすすめです。
当サイトでは、目的別に港区エリアに対応した賃貸管理会社を紹介しています。賃貸管理会社をお探しのオーナーは、参考にしてみてください。
賃貸管理会社に管理手数料を支払わず、不動産オーナー自身が管理業務を手掛けることも不可能ではありません。
ただし、非常に難易度が高いため、管理手数料を支払ってでも賃貸管理会社に委託したほうが良いでしょう。委託せずに自主管理する場合、以下の業務を1人で手掛ける必要があります。
本業が別にあるオーナーは、これらの管理業務を対応する時間の確保自体が難しいでしょう。専門知識が不足している場合、建物や設備管理が対応が行き届かず資産価値が低下する、法的トラブルに発展する等のリスクがあります。
オーナーの負担を軽減し、入居者の満足度を高めるためにも、管理手数料は必要なのです。
本サイトでは、空室対策やオーナー向けのコミュニケーションサポートなど、おすすめの賃貸管理会社を3社紹介。 ご自身の目的に合ったサービスを提供している賃貸管理会社を選び、収益の安定化や円滑な経営管理を目指しましょう。